ウクライナ出身・カテリーナさん
ロシアによる侵攻が続くウクライナの出身で、同国の民族楽器「バンドゥーラ」の奏者として活躍するカテリーナさん(36)の慈善演奏会が15日、江の島サムエル・コッキング苑で開かれた。母国の平和に願いを込めた音色に、雨の中、約40人が聴き入った。
カテリーナさんはチェルノブイリ原発から2・5Km離れた街で生まれ、生後1カ月のときに原発事故で避難を余儀なくされた。19歳からは音楽活動の拠点を日本に移している。
かねて江の島で演奏することが夢だったというカテリーナさん。演奏会では母国や母親をテーマにしたウクライナ語の4曲を披露。合間には「何の罪もない子どもや女性、お年寄りがただ殺されている」と故郷の惨状を説明し、残された親族や友人の安否を憂いた。
この日は展望灯台を黄と青の同国旗色にライトアップ。カテリーナさんは「(戦争では)絶対に私たちの自由を奪うことはできない」と語り、最後の一曲を「翼をください」で締めくくった。
会場を訪れた辻堂東海岸在住の70代女性は「特別なことができるわけではないが、せめてウクライナの人たちの気持ちに寄り添いたい」と話していた。
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