父がやっていた剣道か、叔父がやっていた野球か。迷わず選んだのは野球だった。中学時代は戸塚リトルシニアに所属し、全国大会やベイスターズカップへの出場など輝かしい経歴を持つ。チームの雰囲気の良さに惹かれ進んだ翔陵でも、1年秋からレギュラーを獲得。学年のまとめ役を任されるなど、チームの中心を歩んできた。
野球が傍にあるのが自分にとっての日常。ただ一度だけ野球を嫌いになったことがある。
昨年夏の大会が終わり、新チームの主将に任命された時だ。うまくまとまらないチームに焦りやプレッシャーが増す日々。「グラウンドに来ても何をしていいのか分からなくなった」。考えすぎて動けなくなった自分を支えてくれたのはいつもそばで見ていてくれた同学年の仲間だった。
後輩への声掛けなども全員が意識し、任された重圧を皆で分かち合ってくれた。12人と人数が少なく先輩たちから心配された代。その分、結束は固い。「一緒にいればやっぱり楽しい。今は野球が大好き」
昨年秋の大会は1年生の好投を、自分を始めとする打撃陣が見殺しに。今年の春も投手の粘りに打線が応じられず涙を飲んだ。その悔しさから「一球に対する集中力」を課題に掲げる。チームのテーマは和力。「チームワークでカバーしてきた」。高校で自身の野球道に一度終わりを告げる。昨夏はベスト4。今年はその先を目指す。
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