重症心身障害者の生活介護事業所「湘南マロニエ」(伊澤興子理事長)=石川=で6日、「20歳を祝う会」が開かれた。今年は施設に通う男性1人が20歳を迎え、スーツに身を包み、両親とともに参加した。
同施設が「日本一の手作りの成人式」として30年以上前から毎年行われている取り組み。この日は利用者や職員、地域の民生委員ら約40人が集まり門出を祝福した。
式典では、伊澤理事長が「20歳はとても輝いているね。これからも家族や皆と元気に過ごしていきましょう」とあいさつ。金子敦也所長は「障害のあるなしに関わらず、自立とは一人で生きることではなく、さまざまな人に頼り先を見つけて支え合うことだと思う。この施設もその一つとして支えていきたい」と語りかけた。
その後、男性に関係者から花束が贈られると会場は拍手に包まれた。職員有志からの祝い太鼓が披露されたほか、男性の生い立ちから現在までの写真がスライドで上映されると涙を流す参加者の姿が見られた。
男性の両親は「『安心安全な大きな船』のような場所で、毎日過ごせてこの日を迎えられた。本当に皆さんに感謝しかない」とコメント。記念撮影の後、手作りの祝い膳による食事会も開かれた。
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