毎日が楽しくなる 今、家族力が熱い
昨年は子育てを楽しむ男性を指す「イクメン」という言葉が流行しました。さらに働くママの子育てを手伝う「孫育て」という言葉も生まれています。今や子育ては母親だけでなく、家族で行うものに戻りつつあるのではないのでしょうか。そんな現代に必要な力、「家族力」を探るべく、藤沢市遠藤で暮らす重田明己(あけみ)さん(69)一家を取材しました。
一俵のお赤飯
重田さん一家は、同じ敷地内に4世代が暮らしています。明己さんの父にあたる直吉さんは、現在101歳。昨年9月に藤沢市民会館で開催されたNHKのど自慢で特別賞を受賞。今でも趣味の太鼓を叩くなど、年齢を忘れさせるほどです。
11月に自宅で行われたお誕生日会には、親戚が30人も集まり、にぎやかに行われました。「お義父さんは9人兄弟だったから、昔はもっとたくさん集まってにぎやかだったのよ」と、明己さんの妻・元子さん(66)は懐かしそうに話します。
重田家ではお誕生日などのお祝いごとに、お赤飯がかかせません。「年間一俵は炊いているじゃないかな」と元子さん。一俵!?と記者が驚くと、「そう、単位が違うのよ」と笑って答えてくれました。
お風呂は“ちゃん”と入る
明己さんの息子、誠さん(38)と、なつみさん(41)夫婦は、5歳の悠成くん、と3歳の双子晴仁くん・椋雅くんの3人の男の子がいます。子どもたちは、直吉さんを「おじいちゃん」、明己さんを「ちゃん」と呼びます。子どもたちは、明己さんとお風呂に入ります。「お風呂上がりに畳の上で、腕立て伏せをするのが日課なんだよ」と明己さんが言うと、子どもたちが披露してくれました。「お風呂に入りに来ると、にぎやかでいいね。そこら中走っているよ」と、直吉さんは目を細めます。
なつみさんは、「子どもの面倒をみてもらえるのは助かります」と話します。子ども3人を育てるママにとって、少しでも息抜きができるのは嬉しいこと。家族みんなで子育てしているメリットではないでしょうか。
日曜日はみんなでご飯
重田家では、普段は家族ごとに別々の食事も、日曜日はみんなで集まって食べるのが、恒例になっています。たまにはもっと人数が増えて、にぎやかになることも。取材中も笑顔が絶えない重田家。「小さい頃からこうだったから大家族とか、意識したことはないですね」と誠さん。家族が仲良く、気負わず、毎日を楽しむ。そんな伸び伸びとした日常が、言葉以上に伝わってきました。
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