悲しみを教訓に
▼未曾有の大災害に見舞われてしまった。心の琴線にふれる美しくも温かな東北地方のお国言葉が涙を誘う。辛く長い冬を抜け、桜咲く季節を心待ちにしていたお年寄り。新たな人生のスタートに胸膨らませていた若者。新品のランドセルを背負い入学式を心待ちにしていた子どもたち。人々のささやかな夢や希望を巨大津波が容赦なくのみ込んでいった。
▼被災された方々に衷心よりお見舞いを申し上げるとともに、悲しみを我がことと受け止め、復興へ向けともに手を携えていくことを心に誓いたい。
▼私たちは、地域メディアとして行政や関係機関等から発せられる様々な情報を精査し、正確に市民に伝える使命がある。義援金や物資援助など、被災地支援の動きや呼びかけも積極的に報じていく。
▼湘南地域は今後、いつ直下型の巨大地震が襲ってくるとも限らない。その備え、市民の防災意識向上に寄与することこそ、無念にも志半ばにして亡くなられた方々へ報いる我々が成すべきことと考える。市民の皆様には、紙面を通じ発する防災情報、訓練への呼びかけなどに積極的にご参加いただくことをお願いしたい。
▼さしあたり、できることは何か。
▼震災時はライフラインが寸断され携帯電話など通信手段は機能しないことがわかった。家族で、もしもの時に連絡を取り合う手段、避難場所などを確認しておこう。ラジオや懐中電灯、頭上を守るヘルメット、寒さに備えた衣類、飲料水、一定の食料…など、改めて防災グッズを確認準備しておくことが肝要だ
▼震災直後、街ではスタンドに長蛇の列、コンビニやスーパーではカップ麺などの保存食、ティシュペーパー等、生活必需品の品薄状態が続いていたが徐々に解消されてきているようだ。本当に必要としている被災者のために、という人々の意識の変化は大きい。これからも、様々な流言飛語に惑わされることなく冷静な判断をしてほしい。
▼こんな時である。豊か過ぎた生活を省みて、電気やガスのない生活を送ることも大切なことだ。
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郡の中心から商業の街へ「長後」5月3日 |
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