VOL.62 欧州は20%日本の消費税は?
消費税は、商品等の価格に上乗せされる税金で、消費者から預かった5%部分を、一定の方法で計算した税額により、申告し納税するという仕組みのものです。
例えば、税込み105円の商品を買った場合、その商品の流通に関わった事業者が、その商品の消費税額の一部(小売2円、卸売2円、製造1円のように、その合計額は消費者が払った5%部分と一致する)を、それぞれ納めるという仕組みになっています。
さて、日本の税制は、戦後のシャウプ勧告(GHQが要請した日本税制使節団の報告書)に基づいた直接税(所得税、法人税等)を中心とした税制でしたが、少子高齢化社会到来に伴う年金・医療・福祉等、将来の費用負担の増加を鑑みて、働き手中心に負担していた税制から、幅広い各層に広く薄く負担を求める税制へと、消費税の導入が実施されました。
この消費税は、世界各国で導入されていますが、世界最初に導入した国は、フランス(1954年)で、続いて、EC加盟国間の税制統一推進の動きに伴い、西ドイツを皮切りとしてEC各国への導入が進みました。
ところで、欧州では、殆どの国が20%前後の税率ですが、食料品等については、税の負担能力を考慮して、0税率(イギリス等)又は軽減税率(フランス5・5%、ドイツ7%等)を適用している国が多数あります。(藤沢税務署税務広報広聴官)
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