藤沢市立御所見中学校で今月2日、同校の1、2年生を対象にした防災訓練が行われた。これは学校側と地域、藤沢市が協力し実現したもので、市の「地域ごとにおける大人から子供までの自主防災組織の拡充推進事業」の一環として実施された。
当日は、同校の生徒ら250人以上が参加、市災害対策課職員が指導にあたり、御所見地区防災組織連絡協議会のメンバーが訓練に協力した。同校ではこれまでも防災訓練を行っていたが、地域や市と連携してこうした大きな規模で行うのは初めて。
訓練はジュニア防災リーダーの育成を図ることを目的とし、3回に分けて開催。10月の第1回では震災にまつわる勉強会が行われ、11月の2回目はグループディスカッション、3回目となる今回は被災地の現状を、パネルなどを用いて解説した後、訓練が行われた。
疑似煙歩行や消火器操作学ぶ
当日は気温10℃を下回る雨まじりの悪天候で、当初予定していた訓練場所を、体育館や渡り廊下などに変更。起震車による揺れの体験や、疑似煙の中での歩行体験、水を入れた消火器を使用した操作訓練などが行われた。
起震車に乗った生徒からは「揺れている時間が長く感じられたけど、今年3月の地震の方が恐怖を感じた」との声が聞かれ、歩行訓練を体験した生徒は「前が見えなくて怖かった」と話していた。
訓練に協力した御所見地区防災組織連絡協議会の椎野幸一会長は「今回の一連の訓練を通して、地域と学校の連携が強まり、生徒たちの防災に対する意識が高まった。今後も地域で一丸となった訓練を継続していければ良いと思う」と感想を語った。
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|