素顔は今どきの女子高生
藤沢総合高校に通う廣田真彩（まあや）さんは「バレリーナ」を目指し昨年９月、「ロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミー」へ留学した。家族や友だちと離れ、異国の地での初めての寮生活。言葉の壁はもちろん、慣れないロシア料理のうえ、１日３食の食事も徹底的にカロリー管理されているため、「お米もあまり出てこないし、お菓子も食べられない」と吐露。それでも、「バレリーナ」の夢に向かって、幼少の頃から就寝前に必ず行っているという筋トレは、ロシアでも欠かさない。「どんなに遅くなってもやります」と、自分で決めたことは曲げない芯の強さをみせる。
現在は、高校卒業のため一時帰国中で、久しぶりの家族や友だちとの再会に笑顔が弾ける。ロシアでも、パソコンや携帯で連絡を取り合っているというが、「やっぱり家族や友だちと会えるのは嬉しい。みんな応援してくれているので、励みになる」と話す。学校では「恋愛の話とか、携帯アプリの話をすることが多いかな」と素顔は今どきの女子高生。今回の帰国で、無事高校卒業の資格も得た。
廣田さんは「これからバレリーナになりたいと思っている人がいたら、良い経験になるのでぜひ留学してほしい。本当に得るものが多い。私もまだまだ成長中ですが、藤沢市のみなさんに今後の活躍を応援してもらえれば」とキュートな笑顔で話した。
夢は「眠れる森の美女」で「プリンシパル（主役）」を取ること。日本で身長１７０cmというと恵まれた体型に思えるが、アカデミーでは標準的な体型。多くのライバルたちと切磋琢磨しながら、夢へ向かって走る。
藤沢から世界へ―。華麗に舞う姿を見られる日が待ち遠しい。
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