藤沢総合高校(相場和生校長)の生徒約70人が3月11日、東日本大震災の被災地へ支援の思いを込めて合唱を行った。これは生徒自身が、被災地に何ができるかを考え、仲間に呼びかけて行ったもの。合唱では被災地の人々に「頑張ってほしい」という思いを込め、「遠い日の歌」「瑠璃色の地球」の2曲を歌い上げた。
集合時には照れた表情を浮かべる生徒も見られたものの、合唱では皆が真剣な面持ちで大きな声を出していた。また生徒による手話コーラスも行われ、声だけでなく手でもメッセージが贈られた。
当日は合唱に先立ち、代表生徒が活動の動機や被災者へ贈る言葉をスピーチ。「お金や物資以外の、自分たちにできる被災地支援として選んだのが合唱。心を合わせて歌い、気持ちが届けば」と語った。
合唱の様子はビデオカメラで録画され、担当教諭は「被災地の仮設住宅などに贈れれば」と話している。
「何もなくても、歌は歌える」
生徒が被災地支援の活動を始めたのは、震災後すぐの2011年4月。「自分たちにできる範囲で、気持ちを届ける方法はないか」と検討し、「お金をかけなくても、計画停電中でも歌は歌える」と合唱に決めた。合唱の様子やメッセージは録画し、被災地に寄贈してきた。担当教諭によると、被災地の人々にとても喜んでもらえているという。
活動は神奈川県高校文化連盟の総合文化祭ボランティア部門でも高い評価を受け、12年度の会長賞を受賞している。
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