辻堂駅や茅ヶ崎市松浪、浜竹などに出没している「ご当地ヒーロー」の姿を追った―。
ヒーローの名は「湘神(しょうじん)ライダー辻堂」。湘南の「湘」に神様の「神」、仮面ライダーに敬意を込めて「ライダー」の名を拝借している。課せられた使命は、ポイ捨てや歩きスマホ、自転車の危険運転などを注意し、市民のマナーを向上させること。辻堂駅や茅ヶ崎市内のパトロールのほか、地域のイベントを手伝うなど日夜活動に余念がない。
その活躍はフェイスブックや動画サイト「YouTube」上でも目にすることができる(各サイト内で「湘神ライダー」と検索)。湘神ライダーは「これからも皆の意識を変えるためにさまざまな場所に駆け付けます。見かけたら気軽に声を掛けて」と話している。
生みの親は理髪店店主と「お客様」
湘神ライダーを生み出したのは、羽鳥に住む長谷川勝さん(39)。茅ヶ崎市松浪の理容室「カットサロンAO―LE(アオーレ)」の店主として日々接客する中で、昨年夏から構想を広げた。
きっかけは「お客様から、人のマナーを注意したら逆ギレされたという話を聞いたんです」。人のためを思い注意すると、逆に危害を加えられる可能性もあると考え「その時お客様には見て見ぬ振りをするしかないのでは、と話してしまった」。
でも誰かが注意しなければ―。その思いが心にくすぶった長谷川さんは「匿名の誰かが声を上げられたら良い」と「戦隊ヒーロー」や「仮面ライダー」といったヒーローを思いついた。元々工作が得意で、2人の息子にヒーローのコスチュームを作ったり、店に子どもが喜ぶキャラクターの被り物を作って飾っていたりしたことから、早速湘南の海の波をイメージしたフォルムをデザイン。「戦隊ヒーローの主役といえば『赤』」と考え、あえて海の色の青は使わずイメージカラーは「赤」にした。サーフボードをモチーフにした剣なども合わせ、段ボールやガムテープを使いヒーローが誕生。長谷川さんは「湘神ライダーの存在を通じて大人も子どもも何かを考えるきっかけになったら良いと思う。今後の活躍にも期待して」と話した。
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