夏になると、テンテケテンと祭囃子の賑やかな音色が、亀井野の雲昌寺境内に響き始める。地元の子どもたちが8月26日(金)にある亀井神社の夏祭りに向け、太鼓の練習に励んでいる音色だ。この地区では、夏休みが始まる7月下旬から、ほぼ毎日午後7時から1時間半ほど主に小学生50人ほどが、本番に向け古くから伝わる祭囃子を覚えお披露目している。指導する亀井神社囃子保存会は「こんなに子どもが参加するのは他にないのでは」と話す。
亀井野地区に伝わる祭囃子は、江戸時代から地元の大人たちによって伝承されてきた。しかし、高齢化などを理由に継承する人の数が減り、同保存会は8年ほど前から地域の子どもたち向けの教室を始めた。特徴の一つは、これまで口伝えで伝わってきた囃子のリズムを、子どもにも分かりやすいように楽譜にして伝えていること。子どもは家でも練習でき上達も早いという。そうした工夫や保護者らの協力もあり、教室は年を重ねるごとに参加人数が増え、今では伝統を楽しく学ぶ場所になっている。
同保存会の平川肇会長(73)は「昔の教え子が大人になって協力をしてくれたり、結婚して子どもと一緒に参加してくれたりと、伝統は受け継がれていると感じている。これからもお囃子の楽しさを多くの子どもへ伝えていきたい」と話した。
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