介護や保育事業を展開する、社会福祉法人伸こう福祉会の理事長・足立聖子さんが、1月17日からスイスのダボスで開催された「世界経済フォーラム2017」(通称ダボス会議)に介護・保育分野としては日本人で初めて参加した。
ダボス会議は、世界経済フォーラムが毎年1月に開く年次総会。1978年に始まり、金融危機や貧困対策、地球温暖化などの課題を、世界の政治家や実業家が一堂に会して討議するため注目を集めてきた。
伸こう福祉会は、足立さんの母・片山ます江さんが、1986年に空き家の企業独身寮を改装して老人ホームを開所し、現在は藤沢市内など38カ所で介護施設を運営。「ISO9001」認証の取得や高齢者、外国籍、障害者など、就労が困難とされる人を積極的に雇用してきた。2014年に会議を主催するシュワブ財団が、活動を評価し片山さんと足立さんを「シュワブ社会起業家」として選出。今回は同財団から招待を受け、参加した。
社会起業家として
足立さんは、フォーラムに先立ち開かれた社会起業家だけの討議に参加。高齢者や障害者を介護現場のスタッフとして雇うことで、介護士不足の解消をはじめ、誰もがいきいき働ける社会の実現を目指していることを伝えると、他国の参加者から賛同が得られ、アクティブシニアの活躍の必要性を話し合ったという。
出会いが財産
「ダボス会議の最大の良さは人的交流」。
会議では世界の首脳や実業家の講演はもちろん、数多くのテーマで少人数のディスカッションが行われた。「大企業のみならず小さな民間企業の人が意見交換を活発に行っていた。私も同じ社会起業家との話し合いを通して、日本との懸け橋となれたら嬉しいし、日本でも社会起業家の輪を広げたい」と話した。
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