多摩大学グローバルスタディーズ学部は10月20日、藤沢商工会館で「グローバル化する観光産業の人材育成と活用」と題したシンポジウムを開いた。
最近の訪日外国人の増加や、2020年の東京五輪開催を視野に入れ、外国人観光客誘致の促進など、藤沢の観光戦略について考えるシンポジウムで、今回で6回目。市の行政関係者や一般市民ら約140人が参加した。
この日は、同大学の寺島実郎学長が「時代認識と観光・ホスピタリティ〜湘南・藤沢のインバウンド戦略〜」と題した基調講演を行った。国際通貨基金(IMF)による最新の世界経済見通しを紹介し、特に近年の東南アジア諸国連合(ASEAN)主要5カ国の堅調な経済成長などについて解説。アジアの経済発展を背景に、海外旅行の需要が拡大するとの見通しを示し、「今後、日本の観光産業にとっても大きな追い風になる」と強調した。
また「藤沢は風光明媚な観光地が多く、ポテンシャルがとても高い地域。観光立国の実現のためには、付加価値の高い観光産業をつくり上げ、いかにリピーターを獲得するかが大切」と語った。
さらに、同学部の専任講師・韓準祐さんが、大分県由布市が実施した観光まちづくりの成功事例を紹介。「藤沢の観光発展にも、地域の資源を生かす取り組みが大事」とした。
来場した鈴木恒夫藤沢市長は「市は2年前、多摩大学、藤沢市観光協会と『観光連携等協力協定』を結んだ。今後も連携しながら、藤沢の魅力を観光客に伝えていきたい」と話した。
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