鵠沼海岸にある「シネコヤ」が今月、オープン1周年を迎えた。映画の魅力を伝えようと、市内で自主上映会などの活動を行っていた竹中翔子さん(33)が看板を上げた。貸本屋というスタイルで、2階ではミニシアター系の映画も流れ、パン屋も併設している。
同店では記念企画として5月5日(土)まで、映画専門誌「キネマ旬報」の1971年から2015年までのバックナンバー約千冊を一挙展示し、関連映画も紹介する。
竹中さんは「日本で最も歴史ある専門誌なので、映画好きにはたまらないだろうと思い決めた。表紙が一目でわかるように展示してある。見ているだけでも楽しい」と話している。
映画の灯を消さない
2007年に老舗映画館「藤沢オデヲン座」が閉館し、3年後に遊行通りの「フジサワ中央」が幕を下ろすと、市内から映画館はなくなった。「文化の香りが消えたようで寂しかった」と竹中さん。「美術館もなく本物と出会う場所がない。いつか映画館を作りたい」と決意する。13年に自主上映会を行う「シネコヤ」をスタート。藤沢から映画の灯を消さない活動を行ってきた。
生活の一部に
昨年4月、鵠沼海岸商店街にあった写真館「カンダスタジオ」を改装し、念願の店舗「シネコヤ」をオープンした。
1年間で50本ほどの映画作品を紹介。来店客数は1日40人ほどで、女性が多い。「想定よりも多く来店してもらえている」と一定の評価をしながらも、「まだ目新しさで来てもらえている。生活の中に映画や本を提供できて、地域の皆さんのライフスタイルの中に根付いた店には、まだまだ」と、今後に期待を込めた。
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