「今年は100回記念の大会。チームの大黒柱として大車輪の活躍をして歴史を塗り替えたい。投打の中心としてやってやる」。1年の夏からマウンドを踏んできた守安隆将(りゅうすけ)(3年)は、エースの誇りを胸に最後の夏に挑む。
エースで3番。文字通りチームの要といえるが、ここまで順調に来たわけでは決してない。1年の夏に上がったマウンドでは、大量失点を喫し、「先輩たちに本当に申し訳ないことをした」。その年の夏休みの練習でも結果がでなくて悩み続けたという。
2年生の夏は終盤の抑えとしてマウンドを経験。そしていよいよ新チームとなってエースナンバーを背負うことになる。ところがそこからまた苦しい時を迎えてしまう。調子を落として一時は右翼手としてマウンドを見つめることに。そんな苦しい時に打ち込んだのがウエートトレーニングだった。「体力をつけて取り返そう」。冬の間にひたすら取り組んだことでそれまで線の細さがあったが、すっかりたくましい姿になった。
ウエートトレーニングが実って、3月、4月の頃、ストレートのスピードがアップ。MAX138Kmを記録するまでになった。「以前は球速とかにこだわっていたけど、今はとにかくストライクをとることが大事。コントロールも良くなって、キャッチャーの構えたところに投げ込むことだけを考えている」。自身の特徴を「何と言ってもストレート。同じ腕の振りで投げられるカーブにも自信がある」と力強く話す。
今年のチームには昨夏のスタメン経験者が5人もいる。どこからでも攻撃ができるというチームの目標はベスト8。苦しい時を経験してそこから這い上がってきたエースがチーム一丸となって歴史を塗り替える。
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