江戸時代の戯作者、十返舎一九が残した「東海道中膝栗毛」の主人公、弥次郎兵衛と喜多八に焦点を当てた企画展が藤澤浮世絵館(辻堂神台)で始まった。古来知られる名物キャラクターにまつわる浮世絵など80点近くを展示している。
膝栗毛は2人が伊勢詣に出る旅物語。道中様々な失敗を重ねるが、楽天的な2人は狂歌を交えながら笑い飛ばしていく。
会場では、江戸後期に落合芳幾(よしいく)が描いた「東海道中栗毛弥次馬」を中心に、弥次喜多をモチーフにした浮世絵や出版物、当時の旅道具などが並ぶ。作品の中で2人は洗濯物を幽霊と勘違いしたり、団子と誤って消炭を食べてしまったり、そのどれもがユーモラスだ。
膝栗毛は庶民の娯楽だった一方、観光案内の役割も果たしていたといい、同館では「旅の醍醐味は今も昔も同じ。江戸の旅気分を楽しんでもらえたら」と話している。
同展「やじきたが来た!見た!食べた? 藤沢・東海道の名所と名物」は11月4日(日)まで。学識者による講座(9月30日)など関連イベントもある。
入館無料。午前10時から午後7時(入館6時30分まで)。月曜休館。問い合わせは同館【電話】0466・33・0111へ。
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