文化庁の文化審議会は16日、大鋸3丁目の「有田家住宅主屋(しゅおく)・土蔵(どぞう)」を国登録有形文化財にするよう、柴山昌彦文部科学相に答申した。近く登録される見通しで、市内の登録数は計15カ所33件となる。
かつて大鋸町は藤沢宿の一部にあり、市郷土歴史課によると有田家は農業を営む傍ら、遊行寺の職方などを務めた。
主屋は1931(昭和6)年に上棟。寄棟造桟瓦葺(よせむねづくりさんがわらぶき)、屋内には回り土間形式などが確認でき、近世宿場町の生活様式を今に残している。土蔵は23(大正12)年に完成し、27(昭和2)年に増築。羽子板ボルトなど、当時としては先進的な構造を採用することで関東大震災にも耐えたという。
個人所有で通常非公開。一部イベント時に一般公開している。
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|