バナナ柄のはっぴに、ねじり鉢巻き姿。拍子木の甲高い音が鳴り響く。市内を拠点に各地の行事で作品を披露し、子どもたちに夢を届ける紙芝居師がいる。
保育士で紙芝居師の半田拓也さん(31)=辻堂在住=が10日、湘南台のレストランアロームで開かれた「子どもふれあい食堂」で口演した。アレンジを加えた昔話「おむすびころりん」やオリジナル作品「おばけ」などを披露。登場人物になりきって声色や表情を変え、会場全体を動き回る、まるで演劇のようなパフォーマンスに子どもも大人も見入った。
2年前に子どもが生まれ、紙芝居師としての構想を温めてきた半田さん。保育士として働く傍ら、昨年7月から本格的に活動を始めた。モットーは「笑顔で元気よく」。全身で物語を表現すれば、子どもたちが作品の世界観により親しみやすい。また「自分の活動が、子どもたちが夢を持つきっかけにもなれば」。そんな思いもあるという。
これまで手がけた作品数は約40。子どもがチップとして手渡してくれるキャンディーや「息子が紙芝居作りを始めたんです」といった観客からの声が何よりのやりがいだ。「依頼を受ければ、日本中、世界中どこへでも行く。自分の紙芝居を少しでも多くの人に見てもらって夢を届けられたら」
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