藤沢市では、昨年実施した子ども・家庭の実態調査の結果を伝え、市民とともに考え、地域での支援のヒントを探るワークショップを8月から始める。それに先駆け5日には市内の子どもの育成に関わる機関や市民が参加する藤沢市子ども・子育て会議参加者で事前ワークショップを開催。実際に出会った具体例を基に支援の在り方を探った。
「子どもが主役のまちづくり〜私たちがあの子にできること」と題されたワークショップは、来年度に策定される「(仮称)藤沢市子どもの貧困対策実施計画」の策定につながる企画。内容は2部構成で、1部では困難を抱える子どもたちを身近に感じてもらうための実態調査の概要報告、2部では1部の内容に基づいて参加者らによるグループ討議を想定している。
5日の事前開催は市の子ども施策の諮問機関として機能している子ども・子育て会議(増田まゆみ会長)メンバーで行われた。参加者らが実際に出会った「困難」にある子どもたちや保護者の例を持ち寄り、自分たちができる支援について話し合った。
例では、子どもに見られる内容として「衣服が1週間同じ」「風呂に入っている様子がない」「夜の公園に一人でいる」「不登校」などがあがり、親側としては悩みとして「不登校児を抱えることの不安」や「体調が悪いと子どもと一緒にいることがつらい」「愛情が抱けない」などがあがった。
支援については子どもや保護者の話を聞く環境づくりや、孤立を防ぐための居場所づくりといった声が多くあがっていた。
市は事前開催を終え、「ざっくばらんに話せる状況は有意義。本番に生かしたい」と話す。
参加者を受け付け
ワークショップは8月3日(湘南台公民館ホール)、10日(湘南大庭公民館体育館兼ホール)、24日(市役所本庁舎)の3回を予定。時間は午前9時30分から午後0時30分。秋には総括として講演会形式のイベントを予定している。参加者は市内で子育て活動をしている団体や個人、または関心のある市民。定員は30人で先着順。希望者は電話かファクスで申し込みを。7月22日締切。
市では「貧困だけではなく広く困難な状況が見えてきた。市民とともに考えたい」と参加を呼び掛けている。問合せ、申し込みは市子ども青少年部子育て企画課【電話】0466・50・3562へ。
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