藤沢市内の35小学校で19日、卒業式が実施された。市教委によると今年は約3900人が卒業。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、規模縮小や式典の短縮など影響が出たが、教員らが工夫を凝らして教え子の門出を祝った。
市教委では先月、今年度の卒業式で来賓の参加を見合わせ、保護者の参加を1人にするなどの方針を発表。5年生以下の在校生は参加せず、卒業証書の授与も代表児童のみとするなど対策した。
子どもたちが級友と顔を合わせるのは2週間ぶり。本町小学校6年の内田悠月さん(12)は「休校中は友達と遊べなかったので久しぶりに会えてうれしい。中学校でもたくさん友達を作りたい」、田崎音羽さん(12)は「小学校より勉強が難しくなるのでがんばりたい」と晴れやかな表情を浮かべた。
吉野さんがメッセージ
滝の沢小学校ではノーベル化学賞受賞者の吉野彰さんが卒業生に向けてメッセージを寄せた。2日に同校での講演会が予定されていたが、感染拡大による一斉休校で急きょ延期に。参加できない6年生に何かできればと吉野さんが提案した。
吉野さんは祝辞とともにリチウムイオン電池の開発に辿り着いた自身の経験を踏まえ「まず自分で将来の目標をしっかり持つこと。そして後は一生懸命、一生懸命、努力してください」と激励。「苦しいときがあっても必ず目標は実現する。同じ藤沢市民として、これからも皆さんを応援する」とエールを送った。
原本はA4サイズで同校に保管。卒業生107人には縮小版のカラーコピーが配布された。
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