湘南台駅地下広場の除菌活動（上）、市内公民館では殺菌水を配布中。写真はＦプレイスでの様子
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、消毒液などが手に入りにくくなっている現状を受け、市内飲食店や市による支援が始まっている。
駅利用者の消毒活動
鉄道３路線が入る湘南台駅地下広場では、西口にある居酒屋一喜（林洋一社長）が15日から駅利用者への消毒ボランティアを始めている。湘南台商店連合会協力の下、駅地下広場にブースを設置し、店舗で精製している電解次亜水を駅利用者らの手や体に散布。林さんは「少しでも安心して帰宅して欲しい」と話す。
また、店頭では容器持ち込みで無償配布も行う。５月６日までの月曜から土曜に実施。店舗は休業。「地域の皆さんあってのお店。少しでも安心を届け、収束に向けてお手伝いができれば」と林さん。活動初日には市川和広県議ほか地元議員も応援に駆け付けた。問い合わせは【電話】０４６６・４５・４５００へ。
殺菌水を無償で配布
藤沢市は市民センターや公民館で、市民へ向けて殺菌水の「微酸性電解水」を無償で配布している。
同水は、製造機器メーカーの（株）微酸研（本社・土棚）が先月市に、無償提供した装置により生成したもの。手指やテーブルなどの消毒・洗浄に使用でき、紫外線に当たらなければ約１カ月効果があるという。
配布場所は市内の市民センター11カ所と公民館２カ所。当面の間配布予定で、土日祝日も提供する。時間は午前10時から午後４時まで。市内在住者が対象。洗浄済みのペットボトルなどの容器を持参し、各自で注ぐ。配布量は１人１回５００ミリリットルまで。
問い合わせは市防災政策課【電話】０４６６・５０・８３８０へ。
飲食店支援にも
藤沢駅北口からすぐの飲食店「藤沢ＧＡＲＡＧＥ」は20日、市内飲食店のデリバリーやテイクアウトの利用者に対して次亜塩素酸水を無償で配布した。
店主の瀬川和久さんは「市内飲食店のデリバリーやテイクアウトの注文が少しでも増えたらいいなと思って始めた」と説明。訪れた人は「除菌剤が売っていても高いので助かる」などと話していた。
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