藤沢駅南口のライブハウス「湘南bit(ビット)」(南藤沢23の2)が、存続を図るためクラウドファンディングで支援を募っている。新型コロナウイルス感染拡大による影響で、緊急事態宣言解除後もソーシャルディスタンスの問題から当面通常営業は難しく、苦境に立たされている。それでも藤沢から羽ばたく若手ミュージシャンのため、「音楽の発信基地を絶やしてはいけない」と奮闘している。
「音楽シーン発信し続けたい」
湘南ビットは2018年、前身の「GIGS SHONAN FUJISAWA」から経営を受け継ぎオープン。今年5月で2周年を迎え、ここを拠点とするバンドも増えてきた矢先、コロナ禍が襲った。3月には9割のイベントがなくなり、4月から休業に。神奈川県では先月27日に休業要請が解除されたが、県が感染防止対策として求める「客と客との間隔を2m以上」を確保しようとすると、立見で150人収容の会場に10人以下しか入れることが出来ない。無観客配信や小規模ライブを計画しているが、この状況が続けば、存続自体が危ぶまれてしまう。
「GIGS」の頃から店長を務める河口正人さん(28)は「夏に向けて大きいイベントを考えていたバンドマンもいっぱいいた中で、地方のライブハウスとして出来る形を発信したい」と、支援プロジェクトを立ち上げた。目標額の300万のほとんどは固定費に充てる予定だが、6月9日時点で集まった支援は83万2千円と苦戦している。河口さん自身も演者としてステージに立ってきた経験がある。学生が卒業ライブなどで利用することも多く、地元の若いバンドマンにとって「一歩目」のステージを用意できたらと願っている。
2月に藤沢市民会館大ホールでのライブを成功させた藤沢総合高校出身のバンド「チロル」の3人は「チロルにとって藤沢のホームであり、いつも温かく迎えてくれるライブハウス。大切な場所はみんなの手で、自分の手で守って行こう」とコメントを寄せている。
支援は7月5日(日)まで、ウェブサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で受け付けている。寄付金(3千円〜)に応じて湘南ビットを拠点に活動するバンドメンバーらがデザインしたTシャツなどを返礼品として用意している。
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