カフェのテーブルに集った親指ほどの背丈のこけしたち。カラフルな民族衣装を身にまとった困り顔の女の子。一方には大小の貝殻がキラリと光る親子や恋人同士が並ぶ。色味や素材は違えど、大きさや表情はどこか似ていて、耳を澄ますと「こんにちは」「最近どう、元気にしてる」「おしゃれだね」と会話が聞こえてきそうだ。
生みの親は、創作ユニット「まるなのこけし」の野口奈美さん=遠藤在住=と湯川紀子さん=平塚市在住=、そしてアーティストの花田かおさん=城南在住=の2組。偶然、3年ほど前から互いに「小さなこけし」を作りを始め、今回コラボ展を行うカフェが縁で出会った。
こけしで温もりを
「まるな」は当初、箱根の土産市へ出品する際「土産の定番で気軽に持ち帰ることができるサイズに」と考案。湯川さんが紙粘土の体にタイの布の端切れを着せ、野口さんが表情を描く。「連れて帰りたくなる可愛さ」と反響があり茅ヶ崎市の衣料品店で販売し、鏡餅やひな人形といった季節ごとの作品も増やした。
花田さんはマイクロプラスチック問題に関心を寄せ、鵠沼海岸などでごみ拾いを行う中、漂着した貝殻から着想を得て購入したパーツを組み合わせて創作。「もともと可愛いと思っていた」というこけしのモチーフに落ち着いた。
展示には計200体ほどが勢ぞろいする。事前の打ち合わせでは、互いの作品を見せ合い笑顔が絶えない。「こんな時だからこそ、見た人に明るく楽しい気持ちになってもらえたら。癒されて温もりを感じてほしい」と3人は思いを込めた。
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