弁天橋入口に看板を設置する市観光協会職員
春の大型連休に向け、藤沢市と市観光協会は28日、江の島周辺の主要駅や駐車場に混雑防止や感染症対策の徹底を呼び掛ける立て看板８枚を設置した。
看板には二次元コードが添えられており、観光シーズンに行列ができやすい江の島サムエル・コッキング苑や江の島エスカーのチケットをウェブで事前購入を促すほか、島内の混雑状況が確認できるウェブサービス「ＥＮＯＭＡＰ」への誘導を図る。新しい生活様式に基づく感染症対策の徹底も呼び掛ける。
この日、市職員と市観光協会職員らが弁天橋や片瀬東浜駐車場、小田急線片瀬江ノ島駅などに設置した。
緊急事態宣言の発令期間と重なっていた昨年は江の島周辺の一部公営駐車場を閉鎖。藤沢市はまん延防止等重点措置の対象区域外だが、隣接する鎌倉市が指定されており、行楽を求める観光客が流入する可能性がある。市観光課によると、今年駐車場の閉鎖は現状予定していないが、状況を注視しながら必要な対策を検討するとしている。
飲食店閉店前倒し
同日午後、市観光協会と江の島振興連絡協議会の湯浅裕一会長らが市役所を訪れ、酒類提供や営業時間を短縮する独自対策を報告した。４月29日から５月11日までの間、酒類の提供を午後７時まで、営業を午後８時までとし、県の要請よりも１時間前倒す。
湯浅会長は「大型連休中、多くの観光客で賑わう江の島の観光事業者として断腸の思いだが、市における感染拡大防止の一助となれるよう、対策を講じる」と述べた。
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