関東高校サッカー大会神奈川県予選が先月4日から今月5日まで行われ、日大藤沢が優勝を果たした。決勝では過去の対戦成績が3勝3敗1分けと互角のライバル桐光学園にPK戦で勝利をもぎ取った。
大会は県内32校が参加しトーナメント戦で争われた。第1シードの日大藤沢は3回戦から出場。初戦の平塚学園を2対1、続く横浜創学館に3対0で勝利する。準決勝は桐蔭学園を相手に後半18分、途中出場のFW森重陽介選手(2年)がゴール前のこぼれ球を頭で押し込み決勝ゴール。1対0で逃げ切った。
桐光学園と神奈川トップの座を争った決勝は、両者譲らない展開が続き、延長戦を含め得点無くPK戦に突入する。
日大藤沢の1人目のキッカーはキャプテンのMF植木颯選手(3年)。植木選手は2年前の選手権でPKを失敗しチームが敗退。昨年度も選手権神奈川県大会で、同じ桐光学園と対戦しPKを外し、悔しい思いから練習を積み重ねてきた。佐藤輝勝監督はその姿を見て1人目に指名。期待に応えるように、植木は1人目として落ち着いて決めると、続く選手たちも成功。桐光学園は2人目、3人目が外し、日大藤沢がPK戦を4対2で制した。
苦しい時も前を向いて
同大会は今年度最初の県トップを争う大会。チームの冬の練習の成果も試される。
コロナ禍で練習時間が短縮される中、佐藤監督は「困難な状況でも前を向いて、出来ない言い訳はしないと最初に選手たちと決めた」という。短い時間でもチームは「止める」「蹴る」「主導権を握って崩す」をテーマに練習を積み重ねた。
関東大会では、その攻撃的な姿勢が守備の面でも効果を発揮。4試合で1失点。強豪相手に失点を許さなかった。
佐藤監督は「今年は11人だけでなく実力のある選手がたくさんいる。関東大会では選手たちが実力を発揮できるようにしながら、優勝を目標にしたい」と抱負を語った。
関東大会は、6月5日から7日、山梨県で行われる。
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