神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2021年5月21日 エリアトップへ

観光地江の島 ポストコロナへ生き残れ デスク・レポート

社会

公開:2021年5月21日

  • X
  • LINE
  • hatena

 ▼先頃、藤沢市がスマートフォンの位置データを活用して実施した検証で、春の大型連休(GW)に江の島を来訪した観光客の数がコロナ禍以前と比べて6割近く減少していることが明らかになった。知名度に加え人が密集しやすい土地柄、「3密」を象徴する場所かのように報道されることも少なくなかったが、「従来に比べ明らかに人出は減った」という島内関係者の言葉をデータが裏付けた格好だ。一方、回復への道のりは遠く、観光地・江の島はポストコロナに向けた生き残りが急務となっている。

 ▼検証結果では、客層の変化も浮き彫りになった。インバウンド(訪日観光客)需要が途絶えた一方で若者客が目立つようになり、県内など近場の来客が増える「マイクロツーリズム化」も鮮明になった。今後、コロナが収束しても従来型に戻る保障はなく、ならば観光行政にも現状の客層や社会情勢に応じた新たな戦略が求められよう。裏返せば、打開策がコロナ後の江の島にとって新たな武器になるはずだ。

 ▼糸口の一つが、ウェブなどを介した「ニューノーマル型観光」の推進だ。市は4月から江の島観光がVR(仮想現実)で疑似体験できる「DX ENOTOWN」の運用を開始した。岩屋が360度見渡せたり、観光ガイドが見どころを解説したりする。若者には訴求しやすく、土産物などと連動すれば消費喚起にもつながるのではないか。秋にはサムエル・コッキング苑の温室遺構整備など好材料もある。オンライン限定のツアーなども面白いかもしれない。

 ▼ポストコロナ時代に選ばれる観光地はどこか―。江の島を含め、コロナ禍で深刻なダメージを受けた各地の観光地は、水面下で厳しい競争にさらされている。幸い、藤沢市はこれまで観光関係者と緊密に連携し、観光施策や感染防止対策を重ねてきた実績がある。官民が連携し、鈴木恒夫市長が様々な場面で口にする「マルチなパートナーシップ」を発揮する。それこそが生き残りの鍵になるはずだ。
 

㈱平和堂典礼

藤沢市辻堂神台2-2-41 0120-59-6999

https://heiwadou.com/sp/

<PR>

藤沢版のローカルニュース最新6

植木販売やゾウガメも

植木販売やゾウガメも

4・5日 長久保公園

4月29日

謎解きで助け合い学ぶ

藤沢JC

謎解きで助け合い学ぶ

江の島で親子160人参加

4月27日

司法書士の無料相談会

司法書士の無料相談会

5月4・18日

4月26日

ズラリ大輪 甘い香り

ズラリ大輪 甘い香り

湘南台公園でツツジ見頃

4月26日

「湘南の貴婦人」今年も

帆船やまゆり

「湘南の貴婦人」今年も

28日から体験乗船

4月26日

振り込め詐欺4300万円被害

振り込め詐欺4300万円被害

警官名乗る手口

4月26日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook