大切な犬や猫とずっと仲良く暮らし続けられる未来のため「子どもの、子どもによる、子どものための動物愛護」について考えよう――。鎌倉市在住の早田詩音君(鎌倉女子大学初等部6年)と藤沢市在住の大日向あかりさん(村岡中2年)が先月、保護犬・保護猫について小中学生らの意見を求めるインターネット掲示板「わんにゃんフレンズ」を立ち上げた。子どもが動物愛護について知り、考えるきっかけ作りを目指すという。
「ペットとした動物を飼う以上最後まで面倒を見なければなりません」「小さい命の声を聞いてあげられる大人になりたい」。掲示板には子どもたちの率直な思いが並ぶ。カナダの6年生から現地の動物虐待防止協会の活動紹介の投稿も。「意見を聞けてうれしい」と2人は笑顔で掲示板を眺める。
きっかけは早田君が昨年、保護犬と暮らす家を訪れ、安易にペットを手放してしまう人がいること、全国で殺処分が行われている実態を知り、衝撃を受けて。
将来の夢は「動物と話せるAIを作ること」というほど動物好きの早田君。家族ぐるみの友人で、同じく動物好きの大日向さんに相談。それぞれの友人らに聞いたところ、そもそも保護犬・猫について知らない子どもが多いことに気付いた。
また「仕方ない」「学校で飼おう」など様々な意見が寄せられたことから、より多くの意見を集められる、インターネットを活用した意見交換の場を思いついた。
サイトは、家族など大人のサポートを受けつつ、あくまで「子どものための掲示板」がコンセプト。将来的に「飼い主のいない寂しいワンちゃん、猫ちゃん達を減らす」を目標としている。
掲示板では犬・猫に限らず、生き物の命について広く投稿を呼び掛ける。2人は「まずは興味を持って。皆が何を考えているか教えてほしい」と思いを訴える。
保護犬と高齢者つなぐ
6月15日からはオンラインフォーラム「人と動物が助け合うやさしい社会を考える」を開催。早田さんの父・雅美さんが認知症の家族についてのNPO団体に関わっていることから、2人の「認知症高齢者と保護犬が友達になれるかも」というアイデアをきっかけに企画した。
フォーラムでは大学教授ら専門家に交じり、早田君が「犬が居てくれるしあわせ」と題し、提言。保護犬の可能性について考えてもらう。来年1月31日まで無料で公開される予定。
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