夏の大会が終わり、新チームの始まりに「自分がやる」と主将に立候補した。これまで主将の経験は無く、チームをまとめることも得意では無かったが「自分を成長させるいい機会、チャンスだ」と、最後の夏へ困難な道を選んだ。
兄の影響で小3から野球を始めた。目立たない選手で、小学校で野球は辞めようと思っていた。友達が行くからと気が進まずに中学校の野球部に入るが、そこで打撃を買われ4番にも抜擢。「野球がどんどん楽しくなった」とのめり込んでいった。
今ではチームの誰よりも練習熱心で、グラウンドでは大声で鼓舞する選手だが、それは中3の時に読んだ大リーガー・大谷翔平選手の著書の影響が大きい。本には、挫折に向き合う、自分を信じ切る、謙虚であり続けるなど、技術ではなく考え方が書かれていた。そんな言葉に心を動かされ、「人間力を高めたい」と思うようになった。
高校1年の終わり、本職の三塁手ではなく捕手を試している時、ボールが思うように送球できないイップスになってしまう。短い距離でボールを投げても腕が震え硬直してゴロになる。そんな苦しい状況でも諦めることはしなかった。克服しようと基礎のネットスローから始め、自主練に汗を流した。そんな姿にチームメイトも引っ張られていった。
春季大会では5点差をひっくり返される逆転負けを喫すなど悔しい思いをした。「夏でリベンジしたい」。まずは1回戦突破を目標にベスト32を目指す。
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