平均年齢は75歳――。60代から80代までのシニアが所属する市内唯一のソフトボールクラブがある。その名も「湘南OB'S(オービーズ)」。大庭の湘南ライフタウン在住者を中心に、亀井野、六会、沼、茅ヶ崎市などから運動好きが集い、健康維持はもちろん、メンバー同士の親睦を深めることで、地域のつながりの輪を広げている。
「身体と口を動かし若さ保つ」
「ナイスバッティング」「どんまい」。8日、小雨が降りはじめる中、大庭スポーツ広場(大庭市民センター事業用地)を訪れると、生き生きとした声が聞こえてきた。
チームは2008年4月に創部。34人のメンバーが毎週月曜日と木曜日に同広場や天神スポーツ広場で練習を重ねている。
準備体操から始まり、チームに分かれてトスバッティングやハーフバッティング、守備練習などを実施。一通り終えると2チームに分かれて練習試合を行う。年に数回は鎌倉市のシニアチームと対外試合を行うことも。そのほかコロナ禍以前は、ゴルフコンペや麻雀大会、ボーリング大会、バーベキューなども実施し、メンバー同士の積極的な交流を図っている。
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「足は動かないけど、口はよく動くよ」と話すのは代表の松本茂弘さん(76)。練習試合では守備陣の声掛けや、ベンチからの声援など常にどこからか声がする。野次が飛び交うこともしばしばあるが、「これが若さの秘訣」とメンバーたちは爽やかな笑顔をみせる。
とは言え、多くは後期高齢者。肩やひざに”故障”を抱える選手も少なくない。プレー中には、足が痛い選手が出塁すると、肩が痛い選手が代走を務めるなど、シニアチームならではの工夫も見られる。松本さんは「互いに支え合いながら絆を深めている」と穏やかな表情で話した。
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最高齢の高橋康さん(88)は5年前、記録係として入部。若い頃の野球経験を生かしながら、「チームの歴史・記録を残していくことに役立てて楽しい」とやりがいを感じ、試合展開に鋭く目を光らせ、記録用紙に結果を書き込んでいる。
今もなお現役でプレーするのは、チーム立ち上げメンバーでもある村松勇さん(86)。長年野球やソフトボールに携わり豊富な経験を持つことから、守備では二塁手を任されている。バッターボックスでも堂々とした振る舞いでスイングを披露していた。「みんなの足を引っ張っているだけ」とコメントは控えめだが、その姿は「まさに名前の通り勇ましい」とメンバーからの信頼も厚い。
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チームの今後の目標はメンバーの増強。松本さんは「仲間を増やし、もっと地域を盛り上げていきたい」と話した。興味のある人は松本さん【電話】0466・87・1954へ。
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