長崎原爆の日に合わせ、平和の尊さや被爆の実相について考える「青少年ピースフォーラム」が8と9の両日、オンラインで行われ、藤沢市からは小学生から高校生まで約30人が参加した。長崎市の主催。同市を含む全国19自治体から約200人が参加した。
藤沢市では「市核兵器廃絶平和都市宣言」に基づき、毎年地元の青少年を広島と長崎へ派遣する事業を実施。例年は現地で語り部の話を聞いたり、原爆資料館を訪問したりしているが、新型コロナウイルスの影響で、今年はオンラインでの開催となった。
フォーラム初日は爆心地に近い城山町で被爆した奥村アヤ子さんが登壇。当時8歳で、とっさに身を伏せ、奇跡的に助かったが家族はいずれも犠牲に。爆風で地域の住宅は崩れ、道端に累々と横たわる遺体を見たことなどから心に深い傷を負い、46年間口をつぐんできた心境を明かした。
現在は「生き残った私が伝えないといけない」と語り部を担っており、講話では「家族が一瞬でいなくなり一人ぼっちになる。戦争とはそういうもの。二度と核兵器は使ってはいけない」と呼び掛けた。
2日目はグループに分かれ意見交換を実施。「平和な世界を実現するために自分たちに何ができるか」などについて話し合った。参加した高校2年生の女子生徒(16)は「実際に体験した人の話を直接聞いて、戦争の悲惨さが分かった」、中学1年生の男子(12)は「平和のためには周りの人を大切にすること。相手の気持ちを少しでも考えることができれば、無駄な争いが減ると思う」と話した。
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