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インタビュー コロナ禍のフレイル予防
長引くコロナ禍で、運動不足やストレスによる健康二次被害が懸念されています。特に注意したいフレイルについて藤沢三師会に所属する藤沢市医師会の塚原聡医師、藤沢市歯科医師会の関根顕歯科医師、藤沢市薬剤師会の大島崇弘薬剤師に話を聞きました。
※フレイルとは、年をとって心身の活力が低下した状態。多くの人が健康な状態からこのフレイルの段階を経て、要介護状態に陥ると考えられている
コロナ禍のよき相談相手
フレイルは一般的に、年齢とともに心身の活力が低下し、病気ではないけれど介護が必要になってしまう虚弱な状態のことをいいますが、『薬』が原因となるフレイルがあることをご存じでしょうか。
高齢になると複数の薬を服用するケースが多く、75歳以上になると5、6種類の薬を処方されている方が大勢います。この多剤服用が原因となり、食欲が低下し低栄養になったり、ふらつき・転倒を起こすというフレイルの症状を悪化させることがあります。それを「薬剤性フレイル」と呼び、注意を呼び掛けています。
薬局は皆さんが薬を有効かつ安全に使用するための必要な管理を担っています。薬の飲み方、飲み合わせ、副作用など気軽に相談してください。また、薬と直接関係無い内容でも構いません。コロナ禍では感染予防や日常の衛生対策など、正しい情報に基づき対処することが必要です。
薬局はどこに行っても同じではなく、普段から身近に相談できる「かかりつけ薬局」を持つことをお勧めします。顔なじみの薬剤師がいることは、「自分のことをよく知るパートナー」に似ています。良き相談相手として活用してください。
フレイルサイクル断ち切ろう
フレイルは慢性疾患あるいはケガによって陥りやすい虚弱な状態(歩行速度の遅延、握力低下、疲労感の増加)です。コロナ禍では、意欲が低下し身体活動や社会活動が減少するため、フレイルの悪いサイクルに陥りやすい環境となります。更には感染予防が長期化したことで、その状態が当たり前になっていることに気づいていない場合が多くあります。
例えば、感染予防のため買い物を控えたり、地域のボランティアの活動が中止となり参加できないことがあります。それにより運動習慣や社会活動の場が減ってしまい、意欲も低下してしまう。そうすると献立を考えることも面倒になり、栄養バランスも悪くなる。これがフレイルサイクルです。意欲の低下はコロナ禍という社会環境においては、仕方がないのですが、フレイルサイクルという悪循環を断ち切るために、少しだけ以前の生活、そして今の行動習慣を見直してみてはいかがでしょうか。
栄養バランスの取れた食事を継続する、散歩や筋トレ、体操などを続けてみる、誰かを思って手紙を書いてみるなど、「栄養」「身体活動」「社会活動」を意識すると予防につながっていきます。
お口のケアで健康の好循環
コロナ禍では、人との交流が無くなり、会話や食事といったお口を使う機会が減少しました。フレイル予防に一番最初に気を付けてほしいのが、お口の衰えです。
お口の機能の衰えを「オーラルフレイル」と呼びますが、「堅いものが噛めない」「滑舌が悪い」「食べこぼし」などの症状は注意のサイン。早めに気づき対処することが必要です。
「咬む」というお口の機能が低下すると「呑み込む」機能も低下します。栄養摂取に必要な「咬む」機能の低下は、体力の減退につながり、そうすると活動量も減り、人と会わなくなる。身体活動や社会参加にも影響を及ぼす悪循環に陥ってしまいます。
フレイル予防には「栄養」「身体活動」「社会参加」が大切。まずは、お口の健康に気を付けるようにしましょう。
コロナ禍でオーラルフレイルの症状が見られる方も増加傾向にあります。かかりつけの歯医者へ足を運んでいただき、自身のお口の状態を確認しましょう。自分の歯でも入れ歯でもしっかり咬んで食べられると、食欲がわき、よく食べれば体力もつき、散歩をしたり、活動する意欲も出てくるといった好循環につながります。
藤沢市医師会 藤沢市歯科医師会 藤沢市薬剤師会
TEL:0466-22-3041
TEL:0466-26-3310
TEL:0466-22-8664
https://fujisawa-med.com/ https://www.fda8020.jp/ https://fujiyaku.org/
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