「3D浮世絵」の世界にようこそ――。
浮世絵を切り抜き、登場人物や風景を模型のように組み立てる「組上燈籠(くみあげどうろう)」に焦点を当てた企画展が、辻堂神台の藤澤浮世絵館で始まった。「歌舞伎組上燈籠の世界」と題し、平面で残された実物を複製して組み上げた作品などを通じて、浮世絵の世界を掘り下げている。
同館によると、組上燈籠は江戸から明治期に流行し、歌舞伎を見物した際の土産物などとして広く庶民に親しまれた。同展では中でも人気のあった歌舞伎を題材に、(公財)松竹大谷図書館所蔵の実物と複製各15セットを展示。複製作品は湘南工科大工学部総合デザイン学科の2年生4人が協力し、約3週間かけて立体に組み上げた。
会場では組上燈籠のほか、東海道五十三次の宿場町に歌舞伎役者が登場する「役者見立」など計71点を展示。同館では「当時の人たちの浮世絵や歌舞伎に対する思い入れが分かる作品群。ぜひ追体験してもらえれば」と話している。
12月9日(日)まで。開館は午前10時から午後7時(入館6時30分まで)。入館無料。月曜休館。
会期中は関連イベントとして、講座「演劇・映画の専門図書館 松竹大谷図書館の活動と所蔵資料」(11月23日(祝)午前10時30分〜)など特別企画も予定されている。問い合わせは同館【電話】0466・33・01111へ。
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