地産地消について多くの人に知ってもらおうと、昨秋から「農業応援プロジェクト」に取り組んできた湘南学園小の5年生は3月11日、自分たちの手で育てた野菜の販売を行った。
辻堂と鵠沼に設けられた1日限りの直売所には多くの人が立ち寄り、収穫したばかりのカブや大根などを買い求めていた。販売を行った武田智生(ともき)君は、「僕たちの取り組みや地産地消の説明を興味を持って聞いてくれて嬉しかった」と話す。
市長に農地依頼も
これは社会科の授業「日本の食料生産」を発展させたもの。子どもたちは市内の農家からTPPや国内自給率を学ぶうちに、藤沢にも耕作放棄地が多いことや藤沢野菜の美味しさなどを知り、栽培を決めたという。学校近くで農地を借りるために市長に手紙で直談判したところ、鵠沼で3〜4Rの農地を貸してもらえることになるなど、地域を巻き込んでの学習が実現した。
子どもたちは3月の収穫や販売を見据えて野菜の選定を行い、10月には15の畝に種まき。残暑の中での水やりや鳥対策、間引き、霜除けのためのトンネル作りなど、本物の農家さながらに野菜作りに汗を流した。3月10日には大根250本、カブ500個、多数のニンジンの収穫を迎え、水洗いや梱包まですべて児童で行った。170セットは完売し、黒字で終了した。
大木もあなさんは、「何度も公園を往復するペットボトルでの水やりが大変だった。毎日自然と向き合う農家さんは本当にすごいなと思った」、仁木真優子さんは「大変なことも多かったけれど、来年もまた挑戦したい」と振り返った。
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