食育料理研究家の加藤イセ子さん(79)=茅ヶ崎市南湖在住=が、日本の食文化を世界へ発信しようと、10月下旬にパラオ共和国を訪問。トミー・E・レメンゲサウ大統領へ自作の「加藤だし」で作った味噌汁を進呈した。
加藤さんはパラオと親交のある写真家や政治家の友人に伴われて10月19日に現地へ。朝からコンロでだしをとり、わかめの味噌汁を作った。その後大統領府を表敬訪問し、大統領に直接味噌汁を手渡すと、口にした大統領は日本語で「おいしい」と話したという。加藤さんは「和食のおいしさを分かっていただけて、感無量」と振り返る。
翌20日にペリリュー島を訪れた加藤さんは「みたま」慰霊碑、西太平洋戦没者の碑などに手を合わせ、自作だしの味噌汁と手作りのおにぎりを供えた。「心を込めた日本食で、安らかに眠って下さるよう祈りを捧げた」と話す。
現地で「だしとり講座を開いて欲しいので来年また来て」と言われた加藤さんは「嬉しい。来年も必ず訪れる」と意気込む。
夫の病きっかけに
加藤さんは2003年、夫が高血圧症と糖尿病を患ったことをきっかけに、食生活を改め素材の味を生かす「だしとり」に目覚めた。
2年後に夫の生活習慣病が改善した経験をもとに地域や学校での食育セミナーや料理教室の講師を務めるように。和食の普及や地産地消の献立作りにも取り組み、考案しただしは「加藤だし」と呼ばれている。
市内で親子向け講座も
茅ヶ崎市の「まなびの市民講師」も務めている加藤さんは12月17日(土)午前10時から正午までハマミーナ内調理室で「奇跡のみそ汁とおもいやりのおむすび講座」を開く。対象は小学生と保護者10組、500円。申し込みは加藤さん【携帯電話】090・2202・6416へ。
|
<PR>
茅ヶ崎版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>