日本証券業協会稲野会長に聞く NISA元年 投資定着へ向けて 投資優遇制度はじまる
1月1日から、新たな投資優遇制度「NISA(少額投資非課税制度))がスタートした。100万円を上限に、投資で得た配当金や売買益が最長5年非課税となる本制度。これにより投資はどのように変わっていくのか。日本証券業協会(以下日証協)の稲野和利会長(茅ヶ崎市東海岸南在住)に話を聞いた。
いよいよNISAがスタートしました。手応えをお聞かせください。
――「NISA口座は昨年の10月1日時点で358万件の申請がありました。その後も力強く伸びており、認知度の高さを実感しています。政府は2020年のNISA口座残高25兆円を目指していますが、より早い達成も十分可能だと考えています」
NISAはどのような層を対象にしていますか。
――「日本在住の20歳以上の方ならどなたでも利用可能な、便利な『投資の器』と位置づけています。これまで投資を縁遠いと感じていた方々への入り口として、特に若い方には積極的に活用いただきたい」
「投資は大金を要するイメージがありますが、少額でも定期的かつ着実に行うことで資産形成につながります。投資信託では千円単位の商品もあるので、自分にあった投資を選んでほしいですね」
NISAが浸透することで、社会にどのような変化が期待できますか。
――「大きく2つあります。1つは、国民の資産形成の一助となること。豊かで幸せな生活を送るためには一定の資産が必要で、そのためには投資が有効です。ただ、現状では日本の個人金融資産約1590兆円(13年6月末現在)のうち、預貯金が半分以上を占め、投資は11%台です。NISAをきっかけに投資がもっと身近になってほしい」
「2つ目は、日本に投資が根付くことで、市場を通じて成長分野に資金が回り、日本経済全体への好影響が期待されます」
投資を考えている人は何から始めるべきでしょうか。
――「まず理解していただきたいのは、『投資には理論がある』ということ。理論は投資の道しるべになり、リスク対策にも役立ちます。日証協のホームページや書籍、金融機関のセミナーなどで勉強していただければ」
「その上で、投資に重要な要素は3つあります。1つは『分散投資』。値動きの異なる複数の商品でバランスを取って投資すれば、リスク低減にもなります。2つ目は『複利効果』。投資で出た利益を再投資することで、資産増殖のスピードが上がります。3つ目は『時間を味方につける』ということ。長い目で投資を行っていけば精度が高まります。特に若い方は焦らず何十年というスパンで投資と向き合うことが大切だと考えます」
今後の展望についてお聞かせください。
――「NISAの恒久化に向け取り組んでいきます。そのためには、より使い勝手の良い制度に改善していく必要がある。例えば口座開設の際の事務手続きの簡素化や、複数金融機関での口座開設の認可などが課題です。また、20歳未満を対象としたジュニアNISAの導入も推進していきます」
最後に、茅ヶ崎市民として、メッセージをいただけますか。
――「茅ヶ崎は文化的にも生活環境にも優れた、豊かな地域。この恵まれた場所でさらに幸福に暮らすためにも、NISAが一助となれば幸いです」
みんなの下水道(茅ヶ崎市下水道河川部)9月10日は下水道の日。9月4週にわたり、下水道の大切な役割をご紹介しています。 https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kurasi_gesuido/1045423.html |
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児童手当 2024年度制度改正について2024年10月1日(12月支払分)より、児童手当の制度が一部変更になります https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kosodate/1024750/teate/jite-r6.html |
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