TAIHEIさん＝11月18日、CAFE＆DINER Frequencyにて
ロックバンドＳｕｃｈｍｏｓのキーボーディスト・ＴＡＩＨＥＩさん（31・茅ヶ崎市在住）が新たに始めたジャズバンド「賽（ＳＡＩ）」が、初のフルアルバム「ＹＥＬＬＯＷ」を11月22日にリリースした。アルバム制作や茅ヶ崎暮らしについて、話を聞いた。
富山県氷見市で生まれ育ったＴＡＩＨＥＩさん。音楽教室の講師をしていた母の影響で２歳からエレクトーンを始め、「好きな曲を弾けるようになろう」と、小中高生の頃は「ジャズを耳コピして」譜面にひたすら落とし、弾いていた。
神奈川県内の音楽大学に進み、後のＳｕｃｈｍｏｓのメンバーらと出会った。茅ヶ崎は同バンドのボーカルＹＯＮＣＥさんの地元ということもあり、「20歳位からよく遊びに来ていた」とか。「日本海の荒波を見て育ったから、湘南の穏やかな海が衝撃だったよね」と笑う。
Ｓｕｃｈｍｏｓでは、紅白出場や横浜スタジアムでのワンマンライブを成功させた。同バンドが活動休止してからは、「実家に戻って農業をやろうかと思った」と言うが、「畑のど真ん中にピアノを置きたいな、とか結局音楽のことばかり考えていた」と、ソロアーティストとしての制作活動や、新たなバンド「賽（ＳＡＩ）」を立ち上げ、現在も精力的に活動を続けている。
「街の雰囲気に惹かれ」２０１８年に茅ヶ崎に移住。市内にプライベートスタジオを構え、ニューアルバムに収録された楽曲のほとんどを制作した。アルバムは、ジャズを基調とした９曲で構成されており、「日常のさまざまな場面に溶け込む、自信を持って世に送り出せる１枚に仕上がった」。
食べることが好きだと言い、雄三通りや鉄砲道など、通りごとにお気に入りの店がある。知り合いも増え、「地元も移住組も関係ないボーダーレスな感じが茅ヶ崎らしくて最高」と笑う。
12月５日からは、茅ヶ崎出身でＳｕｃｈｍｏｓのボーカルを務めるＹＯＮＣＥさん（32）とともに、茅ヶ崎ＦＭで隔週火曜にオンエアされる番組を担当することも発表された。「２人から見た茅ヶ崎やルーツミュージックを紹介していく。お楽しみに」
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