ハマボウフウの咲く浜へ 海浜植物の苗を育てる里親プロジェクトが発足
減少している海浜植物を湘南の海岸に取り戻そうと、NPO法人ゆい(茅ヶ崎市・荒井三七雄理事長)が「砂草の100人里親プロジェクト」を立ち上げた。2月末まで、ハマボウフウの苗を育てる里親を募集している。
「50年くらい前、子どもの頃はハマボウフウやハマヒルガオなどの海浜植物が咲くみどり豊かな海岸だった」と話す荒井理事長。ハマボウフウは食べられるため、夕食のため浜まで摘みに行ったこともあったという。しかし今は海岸侵食や開発などによって、海浜植物は数を減らしている。
友人たちとの話の中で、絶滅の危機に瀕している海浜植物の現状に気がついたという荒井理事長。かつての海岸を取り戻そうと、仲間とともに2004年に同団体を設立した。
その後、希少種の保護や移植などを行うかたわら、種からの発芽率が悪いと言われていた『ハマボウフウ』の発芽・育成に成功。今回、この発芽したハマボウフウの苗を自宅などで育ててくれる里親を茅ヶ崎市、藤沢市から100人募集し、育ったものを湘南の海岸に移植するという「里親プロジェクト」を企画した。これは(株)ラッシュジャパン(愛川町)のLUSHチャリティバンクの助成を受け実現したもの(後援/茅ヶ崎市・藤沢市)。苗は1人10本預けられ、定期的に研修を受けたサポーターが状況の聞き取りやアドバイスなどを行う。成長したハマボウフウは9月から10月にかけて、海岸の維持管理を行う藤沢土木事務所と話し合いながら、海岸に移植するという。
応募方法は同団体のホームページhttp://www.dualbalance.net/npoyui/の専用ページから申し込むほか、公共施設で配布している応募用紙をFAX(0467・83・0335)する。3月中旬に説明会が行われ、4月下旬頃に苗を配布する。締切は2月末まで。問合せは荒井理事長【携帯電話】090・3914・0062
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