6月にイタリアで行われる「デフサッカーワールドカップ2016」に出場する男子日本代表に、茅ヶ崎市菱沼在住の中島正行さん(33)=人物風土記で紹介=が3年ぶりに復帰した。
デフサッカーは、聴覚に障害をもつ人(ろう者)がプレーするサッカー。プレー中の指示などを、声の代わりに手振りやアイコンタクトで行う以外は、普通のサッカーと変わらない。
生まれつき耳に障害を持っていた中島さんは小学5年からデフサッカーを始め、高校3年時には全国ろう者体育大会で優勝。19歳でブラジルへ留学し半年間、サッカーの本場で技術を磨いた。帰国後は社会人リーグに所属。日本代表メンバーには2005年に選ばれて以来13年まで務め、今年3年ぶりの復活を遂げた。
目指すはメダル
代表選手は、毎年行われる全国ろう者体育大会や選手権の活躍を元に選出される。選手は年4、5回の代表合宿に参加し、アジア大会や世界大会などの国際大会に出場することになる。今回20人いる代表選手の中で、中島さんは2番目の年長者。「チームの要」とも言われるボランチを務める。「視覚のみで状況を判断し、アイコンタクトなどを駆使してプレーするのがデフサッカー。その中でボランチは全体のバランスをとりながら攻守に参加し、選手の動きをコントロールする役割がある。イメージ通りのチームプレーができた時は素直にうれしい」と笑顔を浮かべる。「W杯では泥臭くゴールを目指すサッカーで、メダルを取って帰ってきたい」と意気込む。
今回のワールドカップは16か国が出場し、6月19日から7月2日までイタリアのサレルノで開催される。
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