秦野版 掲載号:2017年3月16日号

宇山商事が有形文化財に 文化

建造物で市内初の登録へ

宇山商事店舗兼主屋の外観
宇山商事店舗兼主屋の外観

 国の文化審議会は3月10日、秦野市寿町の宇山商事店舗兼主屋(しゅおく)など新たに226件の建造物を登録有形文化財(建造物)とするよう文部科学相に答申した。同建物が正式に登録されれば、建築物としては秦野市内初となる。

 宇山商事店舗兼主屋は木造2階建ての瓦葺き。本町四ツ角から国道246号へと続く旧矢倉沢往還沿いに位置し、燃料や米を販売する宇山商事の顔として、現在も街の人から親しまれている。業者関係者はもちろん、通りがかりの人までが社長の宇山晃弘(てるひろ)さん(70)夫妻と土間で会話を楽しむ光景が日常だ。

 建物は現社長の祖父・政造さんが1928年に建てたもの。曾祖父の松五郎さんが「家の材料になるように」と何十年も乾燥させていたアカケヤキを使用した。「おかげで今もひび1つない」と晃弘さん。釘を使わずに組まれた柱や梁は頑丈で「大きな地震でも神棚のだるまは落ちない」という。

 文化財登録の話があがったのは数年以上前。東海大学工学部建築学科の杉本洋文教授が外観を観察しているのを夫人が見つけ「どうしました?」と声をかけた。

 その後、杉本教授は学生を連れて店を訪れ、同科の小沢朝江教授も学生を連れて建物を見学に訪れた。小沢教授は3回目に来店した際に文化財登録の話を持ちかけ、申請書類の執筆も担当したという。

 文化審議会では、軒を深く前面に張り出した「出桁(だしけた)造り」や前土間などが地域の町屋の特徴を示しているほか、滑らかに光を反射させる「磨き漆喰」の壁、良材を用いた座敷部が「当時の歴史的景観を伝える」とされた。

 「90年経っても頑丈なまま残っているのは、先代の人たちのおかげ」。曾祖父、祖父、父・惣一さんから受け継がれた店舗で、晃弘さんは生後2カ月の孫の寝顔を見守っている。

 市内ではこれまで、2003年に土木構造物の区分で、水無川上流の「猿渡堰堤」「山ノ神堰堤」「戸川堰堤」が登録されている。市の文化財担当者によると、これまでの県の調査でも市内に築50年以上の建物は確認されており、「今後、ほかの建物が文化財登録される可能性もある」という。
 

階段横「磨き漆喰」の壁
階段横「磨き漆喰」の壁
店内でくつろぐ晃弘さん
店内でくつろぐ晃弘さん
上棟式の写真(1928年頃)
上棟式の写真(1928年頃)

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