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第32回「母子保健奨励賞」を受賞した相模原療育園の診療部長 細田 のぞみさん 大和市在住

公開:2011年1月13日

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人生を”伴走”していきたい

 ○…「支える仲間の一人になりたいんですよね」と優しく微笑む。小児科医としてのキャリアは25年、その半分以上を乳幼児経過検診や養護学校での医療ケア支援事業に捧げてきた。その功績が認められ、母子保健の発展と向上に尽力した個人に送られる”母子保健奨励賞”を受賞。毎年全国の保健師や助産師が15名表彰される中で、医師は2名のみ。受賞通知が届いたときは「頬をつねりました」と驚きを隠せなかった。

 ○…インターン時代、救命救急に派遣。一命を取り留めるも、その後脳性マヒを残した患者の姿が目に焼きついている。大学病院で生命の危機を脱しても、患者とその家族の人生は続くことを実感。「患者さんの人生を伴走できるような医者になりたいって思いました」。その想いが、小児科医としての人生の根底にある。障害を持つ子どもに”実のある支援”ができるよう、今も努力を惜しまない。

 ○…市乳幼児経過検診事業に、発足した平成8年から携わってきた。”発達障害”という言葉が広まり始めた数年前、子どもの発達障害をいち早く理解することが親子関係において重要だと気づく。早期発見に向け、時代に合った検診法を提案。結果、医師会と保健所との協働によって新制度が構築された。養護学校の担当医としては、重症心身障害児でも保護者の付き添い無しで通学できる”神奈川方式”を確立。直面した問題に、仲間と時間をかけて立ち向かってきた。

 ○…市保健所や療育センターの嘱託医、相模原療育園の診療部長も務める。様々な場所で障害のある子どもやその親と接する日々。自分の時間を全て子育てに費やす母親たちの姿に、心を砕くと同時に励まされる。自身もまとまった休みがとれないほど多忙を極めるが、「障害児がその子らしく生きられるように、お母さんの支えになるように…そのためなら何でもします」。優しさと強さを秘めた瞳で、まっすぐ前を見つめる。
 

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