さがみはら中央区版 掲載号:2011年1月27日号
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NPO法人「畑と田んぼ環境」再生会・理事長 仲野 忠晴さん 南区相南在住 51歳

畑の土に感じる”つながり”

 ○…「農薬・化学肥料は使わない」「草や虫を敵としない」「手作業で汗を流すことを基本とする」「自然環境を汚さず、自然の循環を妨げない」。この4原則を掲げ、市内の休耕地や耕作放棄地となっている農地を肥沃(ひよく)な土地へと”再生”する活動を行う「『畑と田んぼ環境』再生会」の理事長を務める。約40名の会員はそれぞれ自分の区画に野菜を植え、田の稲刈りに精を出す。「美しい田園風景は懐かしい気持ちにさせますね」と穏やかに微笑む。

 ○…愛知県岡崎市出身。稲穂に囲まれた通学路を毎日歩き、家庭菜園を趣味に持つ父の手伝いをしながら育った。当時は嫌々だったものの「今は父の気持ちが分かります」。進学とともに相模原へ。大学では美術を専攻し、美術館の学芸員を目指したが、”つなぎ”のつもりで就職した「塾の先生」の仕事に夢中に。どの子も持っている”本来の力”を発揮させることを自分の使命とし、試行錯誤を重ねる日々が続いた。

 ○…転機は30代。「進学校への合格だけが本当の幸せなのか」という”行き詰まり”状態に陥る。生徒のプロセスに添った授業ができるよう、独立し個別指導塾を開業。同じ頃、持病の治療で通っていた整体の先生に農作業を勧められる。”体にも野菜にも自然治癒力がある”という「体と畑の関連性」にひかれ、休日は土いじりに勤しむように。折よく知人に誘われ、同会の発起人となった。

 ○…活動の根底にあるのは、「社会を変えたい」という想い。眠っていた土を豊かにすることが、人と生き物、自然の”つながり”を感じ、社会のあり方を見つめ直す機会になると信じている。「楽しいから、続けられますね」。活動の中では、キャベツなど旬の野菜を味わえる楽しみも。余計なものを使わず育てた作物は、甘みが強い。「たまに虫がついていて、妻が驚くこともあるんですけど」。柔らかな笑顔に、自然への愛情が滲んでいた。
 

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