「アマゾニア森林保護植林協会」の神奈川支部長を務める 小川 雅弘さん 海老名市在住 57歳
「自然どう守る」 次世代へ
○…「遠い世界の話ではないと思ってほしいです」。アマゾンの森林が年々破壊されている現状を広めると同時に、植林による自然再生活動を行うアマゾニア森林保護植林協会。その神奈川支部長を10年以上務める。長坂優会長の講演セッティングのため、各施設と同会の橋渡し役をすることが、支部長の務め。先月まで勤めていた上溝高校でも、講演会を開催した。
○…「最初はね、正直面白くないなって」と苦笑する。勤務先の高校で初めて長坂会長の講演を聞いたとき、自然を守りたいという概念ばかりが目立った。心をつかまれたのは、余談として語られた体験談。単身ジャングルに飛び込み、時には生死の危険にさらされながら大農場を築いた話はまさにサクセスストーリー。「経験をメーンに話して頂けませんか」と思わずオファーするほど惹きつけられた。その後親交を深め、長坂会長から神奈川支部創設を相談された時、支部長就任を快諾した。
○…父の仕事の都合で、幼い頃は各地を転々とした。少年時代を過ごした島根の家は、すぐ裏が海。暇さえあれば海で泳ぎ、浜辺に寝転び、釣りを楽しんだ。自然地理を専攻した大学時代は、山登りに夢中に。景色の美しさ、独特な高山地形、未知の領域に入っていくような高揚感。自然に囲まれて生きてきた軌跡が、現在の姿に通じている。
○…山に登り続けたいという希望から、当時は休みが取りやすいといわれた教職に進んだ。「不純な動機なんですけどね」。初ボーナスの使い道は、ヒマラヤ山登頂。連峰の一番奥のエベレストを見て神々しいと感じたと、目を輝かせて振り返る。副校長となってからは登山する時間も無くなったが、大自然の大切さは忘れることなく、次世代へ会長の声を届けていく。「守るためにどうすべきか、考えてほしいですね」。
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