4月にニューアルバムを発表したシンガーソングライター Ro-mioさん 宮下本町在住
表現は願いへ 「音楽は腐れ縁」
○…CD制作や相模原、都内でのライブを活動の主としている。ギター片手に弾き語りを披露するのが、いつものスタイル。ジャンルには特にこだわらず、ポップやフォークなど自作した曲を歌い上げる。4月には、6作目となる作品「monognome」を発表。「1つ夢が叶いました」。1年半かけて制作した作品が店頭に並ぶ喜びをかみしめる。
○…幼少の頃、両親の教えは「人と同じことをするな」。その言葉通り、少し天邪鬼だった子ども時代は、いじめに遭った事も。そんな時夢中になったのは、母の影響で聴き始めた「安全地帯」。曲の良さや他には無い魅せ方が、表現への憧れを芽生えさせた。しかし”バンドなんてクラスの目立つ人のやること”という思い込みから、父のギターを触ることはあっても本格的には取り組めなかった。
○…転機は大学生の時。病気を患い、就職を断念する。厳しい食事制限や投薬による副作用などから、当たり前だった世界が変わり始めたことに気づく。入院中、心に浮かんだことを書き溜めた。これが作詞を始めるきっかけに。ギターを持つと自然にメロディーが浮かんだ。それから数年後の誕生日に、町田駅前で夜空の下、勇気を振り絞ってライブを敢行。人前で歌った初の瞬間、立ち止まる人はいなかったが、自分の殻を破った喜びに胸が躍った。
○…現在は、出版社に勤めながら活動を続けている。仕事と音楽の両立は簡単ではないが「音楽は、腐れ縁みたいなものだから」とにっこり。日常の中で言葉からインスピレーションを受け、作品を生み出す日々を送る。例えば”東京メトロ”から、電車でデートする遠恋カップルの物語を思いついたり。「これまで表現は心のはけ口だったけど、今は聴いてくれる人の心がほぐれてくれればって思います」。今日も願いをこめて、言葉を歌にのせていく。
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