セミナーと相談会を開催する「日本共創カウンセリング協会」の理事兼事務局長 山上 隆男さん 淵野辺本町在住 64歳
明日をつくる喜びを
○…ひきこもりや不登校で悩む子どもや家族にケアを行う「日本共創カウンセリング協会」。原因追求ではなく、明日に意識を向けることで心の回復を図る「共創カウンセリング」という手法をもとに、本の出版や日本全国での講演を行う同会の理事兼事務局長を務める。一人ひとり悩みの背景が異なり、回復への道も千差万別。それでも根気良く言葉を交わすことで、心の扉を開ける。「回復した時の達成感が、大きな喜びですね」とやりがいを穏やかに語る。
○…人材育成に対する手腕が認められ、日本初の民間校長に56歳のとき就任。生徒との会話を大切にするため、校長室をオープンにして一緒にお弁当を食べたり、保健室登校の子どもと話したりした。その中で、不登校やひきこもりが社会問題になっていることに気づく。カウンセリングの勉強を始めた頃、ちょうど校長仲間から声がかかった。「定年になったら、一緒に不登校を無くそう」。この言葉が、同協会設立のスタートとなった。
○…栃木県出身。プラモデルで遊ぶことが大好きだった少年時代の夢は、船や飛行機の技術者になること。東北大学で機械工学を学んだ後、日産自動車(株)に就職。エンジン実験や開発部門を経て、品質管理を担当する部署に配属される。そこで商品を生み出す人間の能力が品質に繋がると考え、人材育成に力を入れるように。人に対して真摯な姿勢は、この頃にヒントを得て身についた。
○…現在は総合学園ヒューマンアカデミー渋谷校の校長として、夢に向かう若者のサポートに務める。日産時代から今まで、人と向き合うことを仕事にしてきたことについて「人が大好きなんですよね」と柔らかく微笑む。他人と語らうことで人生が豊かになることを、これまで出会った子どもたちに教わった。今度は自分が、人とふれあい共に明日をつくっていく喜びを、次世代に与える番だ。
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