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第8回国際アビリンピックで銀メダルに輝いた 山本 嘉則さん 淵野辺在住 58歳

公開:2011年10月20日

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職人技で 世界2位

 ○…先月ソウルで開催された障害者が職業技術を競う「国際アビリンピック」で、図面を元にパーツを作成し、組立図通りにに小机を作る「家具製作(応用)」の部門に出場。同種目の中では歴代の日本人選手最高の、銀メダルを獲得した。世界からトップレベルの技術者が集まる中での好成績にも、「嬉しいですが、金メダルを獲れなくて残念」と手話で悔しさを滲ませる。

 ○…普段は相模装備(株)(南区大野台)に勤務。主に図書館の机や本棚の製作を担う。「図面を見てすぐに作業工程を考えられる。これは天性だね」と、同社社長は絶賛する。その腕前が認められ、昨年「全国障害者技能競技大会」に出場。そこで優勝を飾り、今回の国際大会への出場権を得た。それからは休日を返上し、図面通りに一から小机を作る練習に明け暮れた。「すごく楽しかったです」と、努力の日々を振り返る。

 ○…長崎県出身。幼少の頃から手先が器用で、ろう学校で木工製作を学び技術に磨きをかけた。日曜大工をする父を手伝うとよくほめられたことから、ものづくりの喜びを実感した。一方で、野球部に所属し、キャッチャーとして活躍。就職を機に相模原へ引っ越してからも、社会人チームで選手兼監督を務めた。現在は1男1女の父。それぞれ成人を迎え、子育てもひと段落。家族みんなでドライブに出かけることが、何よりの楽しみだ。

 ○…今後の目標は、再びアビリンピックに出ること。通常同じ競技での出場は1回しか認められていないため、「違う種目で出て、今度こそ金メダルを」と意欲的に語る。常に正確さが求められる作業だが、厳しさを感じたことは「無い」ときっぱり。「考えすぎないので、いつも仕事を楽しめる」と笑顔を見せる。この道一筋で20年以上やってきた職人技で、もう一度世界に勝負をかける。
 

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