30周年を迎えた相模原市国際交流協会の理事長 大田 眞琴さん 青葉在住 59歳
海外に魅せられた「活動家」
○…海外調査や親善ツアー、留学生の受け入れなどを行う同協会を束ねる。現在、法人を含む200人の会員を有し、子どもから大人まで活動に勤(いそ)しむ中、民間ボランティア団体として、国際交流の次なる一手を考える毎日。魅力ある活動をめざし、団体の価値を高めようと模索している。会員が高齢化する一方で、いかに若い血を入れられるか。いま一番の課題だ。
○…20代のとき、同協会と出合った。当時は自ら学習塾を経営。仕事が軌道に乗り面白くなってきたところだった。そこで、ある経営セミナーに顔を出すと、アジア戦略について弁を振るう講師がいた。後に、恩師ともいえる存在になる大野力氏だ。経営セミナーで何度か顔を合わせた後、協会を紹介され、入会した。すぐさま頭角を現し、理事に就くと2009年には理事長に。ただ、仕事と両立の難しさから退会を決意したことも。そのとき、引きとめようと長文の手紙をしたためたのが大野氏だった。心打たれ、活動に傾倒した。
○…小学2年の頃にガールスカウトに所属していたほど、幼少から活発だった。海外とも無縁ではない。20代には日中友好女声合唱団として海を渡り中国へ。中国の歌謡曲を歌い、親交を深めたほか、NHK中国語講座のバックコーラスを歌うなどユニークな経験も。活動を離れても海外旅行は大好きで、今一番訪れたいのは「南極」と言い切る。
○…ボランティアのあり方、関わり方に対し自戒の念を込め、その継続性の大切さを痛感している。会員一人ひとりのボランティアの世界観が異なる中、誰でも積極的に関わることのできる環境づくりが役目と、自覚する。今後は、ボランティアと協会活動の魅力の底上げが急務。「自分に課せられた宿題ですね」。様々な局面で手を差し延べてくれた、大野氏への恩返しはこれからだ。
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