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特別展「中国 王朝の至宝」で日本への中国文化財の借用を交渉した 伊藤 修之さん 中国北京市在住 40歳

公開:2012年11月15日

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日中間の壁をなくして

 ○…日中国交正常化40周年を記念した、東京国立博物館(東京都台東区)で開催中の特別展「中国 王朝の至宝」で、博物館と中国国家文物局の橋渡しをした。関連法規で「海外展への国家一級文物(国宝)の割合は20%以下でなければいけない」とされているところを、今回の展覧会では全体の60%を占める文物を借用することに成功した。開催に至るまで約5年。「領土問題で開催が危ういと思った時期もあったが、無事お披露目できてよかった」と安堵する。現在、一年の多くを北京で過ごしている。

 ○…清新で育つ。中国に関心を寄せたのは学生時代。現在勤務するコーディネート会社(株式会社アサヒワールド)の社長との出会いがきっかけだ。「それまでは中国のことは頭になかった。第二外国語もドイツ語専攻だったし」。現在は、日中を繋ぐ展覧会やテレビ番組のロケ地の視察などを行う「何でも屋」として中国を飛び回る毎日。携わった企画が形になることに喜びを感じている。

 ○…中国で生活を始めて16年。食文化もすっかり身体に馴染んでいる。中国料理もお手の物で、現地の調味料も使いこなす。「最近はあひるのスープを作った。明日も作ろうかなあ」。久しぶりに帰国して会った家族にも、自慢の手料理を振る舞う予定。休みの日に中国の友人とともに酒を飲みながら、他愛もない話をするのが日常の幸せだ。

 ○…「国や言葉が違うだけで友達になれないのはもったいない」。周りから、中国人だと言われるほど中国に溶け込む自分は、日中両国の立場が分かると自認する。その強みを活かし、もっと気軽に日中交流をしてもらえたらと願う。博物館を回るような難しいものではなく、観光地で直接文化財を見て楽しめるようなツアーが理想。両国の架け橋となるべく、今日も中国を駆け回る。
 

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