ヤマハ主催「第41回インターナショナルジュニアオリジナルコンサート」に出場 井原 真悠さん 星が丘在住 14歳
キュートな作曲家
○…「すごく細くて、本当はあるのに見てもらえない。そんな切なさや悲しさを表現しました」。『二日月(ふつかづき)』は、三日月の1日前の月をイメージした、ピアノとオーボエのアンサンブル曲。国内外から寄せられた3万5千以上もの楽曲の中から12組が選ばれた「第41回インターナショナルジュニアオリジナルコンサート」で、オーチャードホールの舞台に立った。「緊張はあんまり。暗いから観客は見えないし」とはにかむ。
○…幼稚園から音楽教室に通い始め、小学1年生でピアノを弾くように。と同時に作曲も始める。1年に1曲のペースで曲作りを重ね、昨年末に8曲目ができた。作曲は「難しい。新しいフレーズが出てくるまで時間がかかるし」。日常のさまざまなシーンで「あっ、きた!」という瞬間にフレーズが浮かび、それがきっかけで曲作りが進む。完成すると「やっとできたーって感じ」とおどけてみせる。
○…上溝中の2年生。陸上部でハードル競技に励む。好きな科目は体育。「あとは全部きらい」と苦笑い。部活に塾、レッスンと放課後が忙しくても、毎日ピアノの前には座る。多くて2〜3時間、少ないと10分。「勉強しなさい!くらいのテンションでお母さんに怒られるから」。上手く弾けなくても辞めずに続けてきた。「この先、音楽が何に役立つかはわからないけれど続けたい」。グループレッスンの仲間も力を与えてくれる。「高め合える仲間が近くにいると頑張ろうと思う」。
○…今週末20日にオリンパスホール八王子で行われるJOCシティコンサートで再度『二日月』を披露する。「この曲を弾く最後の機会。込めた思いとハーモニーの響きを聞いてもらいたい」。将来についてはぼんやり。でも「人に何かを伝える仕事をしたい。今の時点で、その手段は音楽が一番」。愛くるしい瞳には、強い意思が宿っていた。
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