相模原商工会議所女性会会長として、全国最優秀賞を受賞した桑茶事業に尽力した 猪熊 幸江さん 上溝在住 69歳
周囲を照らす生粋のリーダー
○…2006年に5代目の商議所女性会会長に就任。昨年、地産地消の促進と「相模原からなくそう生活習慣病」をテーマに相模原産桑の葉使用の桑茶を開発、販売。その功績が認められ、全国の女性会連合会から最優秀賞に選ばれた。神戸での表彰式では満場の喝さいを浴びる中、賞状を受け取った。「会頭によくやったと言われ、嬉しかった」と喜びをかみしめる。
○…会長に就任してすぐ、活動の方向性を明確にした。テーマは「環境と福祉」。福祉分野では特に教育支援として、不要なカレンダーの販売収益の寄付やカンボジアの子どもたちへの図書配布などを実施。中国雑技団を招いて寄付を目的とした催事も行うなど、過去にない事業を次々と打ち出した。今回の桑茶は政令市移行を機に「何かやろう」と始めた事業。ニーズをくみ取り、「瞬発的に動く」と周囲も舌を巻く実行力でひたすら突き進んできた。
○…普段は(有)猪熊寝具店の専務として、夫の光夫社長を支えながらフル回転。現場の指揮は長女の美奈子さんに後を継がせているが、注文や配達に大忙しだ。しかし、多忙がたたってか、5月に生涯初めての病に伏した。術後1カ月間はベッド中心の生活。「ショックだった」。ただ、退院後もそう落ち着いてはいられない。多忙な状況に身を置かれたことで、もう一度自らを奮い立たせた。周囲もその様子を温かく後押し。今回のノミネートも、仲間が元気づけようと提案したものだった。
○…若手が増えて新風が吹く中、発案を生み、話し合える土壌が会に定着したと自負する。「リーダーはブレてはダメ」と心に言い聞かせ、会を真っすぐに導いてきた賜物だ。桑茶事業も同じ。一本筋を通し、さまざまな協力を得ながら成し遂げた。将来的には「市の特産品になってほしい」と切に願う。生粋のリーダーは、これからも持ち前のバイタリティと笑顔で、明るく周囲を照らし続ける。
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