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オンキヨー世界点字作文コンクールで最優秀オーツキ賞を受賞した 山本 裕子さん 南区御園在住 45歳

公開:2015年2月5日

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障害と向き合い歩む

 ○…視覚障害者による点字作文の世界的な大会「オンキヨー世界点字作文コンクール」で最高賞にあたる最優秀オーツキ賞を受賞した。テーマは多様なコミュニケーションと家族。先天性の弱視でありながら、30代後半で点字を習得し、弱視に加え、10代からの難聴という2つの障害を乗り越え身に付けた、あらゆる伝達手段を使った会話方法について綴った。

 ○…元々文章を書くのが好きで、幼い頃から毎日かかさず日記を書いていた。弱視を抱えながらも大学に進み、卒業後も就職、結婚と順調に人生の歩を進めた。生活から得た経験を生かしながら眼鏡店に勤め、仕事にやりがいを感じていた矢先、難聴の進行で接客ができなくなり退職。同時期に弱視も進み日記も中断。自分の存在価値を否定されたような気がして自宅に引きこもる日々が続いた。そんな時、夫が外に連れ出してくれたのがきっかけでもう一度仕事をしたいと奮起。手に職を付けるため、平塚盲学校の針灸マッサージ専門のコースに通った。点字を覚え、自由自在に読んで書ける喜びを再び手に。今回の作文は、当時の恩師の勧めもあり応募に至った。

 ○…無類のカラオケ好き。家族や友人が集まれば率先して「カラオケに行こう」と声をかける。「スピーカーを抱え、振動でリズムを取って歌うんです」と笑う。お気に入りは「聖子ちゃん」だ。ランニングも趣味で、伴走者とともに月に2、3回公園などで走る。白杖を持たずに走る爽快感がたまらない。

 ○…「ずっと机に座ってする仕事は性に合わない」。現在は出張で針灸マッサージを行っている。患者とは弱視が進行する前に使用していた墨字(一般的な文字)を生かし、手のひら書きで会話をすることも。次々と迫る障害にも負けず、その都度自分なりの方法で向き合ってきた。これからも、培った様々なコミュニケーション手段を携え、歩み続ける覚悟だ。

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